MOIMOIchance@woman

その日気になったものたちが一人で歩き出した。そんなブログ

Short-20

「となり座っていい?」
のぞきこむ彼女

「おっ。 いいよ」
嬉しそうな彼氏



ここでいう彼女彼氏は
SHEとHEである。

おそらく、
付き合ってはない

とおもう。



そんな全てに自信があるような
すべてが輝くような

なんていうかな
若さを携えて

目の前の男女ふたりが
お話をしている。

季節は12月


話を聞く限り
どうやら高三で
お互いの大学は別らしい。




二人の間は
人一人分より少し短いくらいの
絶妙な距離があいている。

もちろん
ド田舎のこの時間帯
電車の席はガラガラである。



今さらになって思う

スカートの破壊力




そんな彼らを眺めて
なんだかキラキラしてんな

と思う私は24歳
さして年老いてる年齢でもない

むしろ
学校という檻から、システムから
解放され
自由を謳歌してる

はず、だ。



社会
つまり仕事、職というのは
大人のあそびだって
思う。


でもまわりをみてみる

遊んでるおとななんているだろうか?


遊べる人たちは
遊べる余裕(つまり金)が
あったのだろうか。



わたしは
高校の時のわたしが思い描いた場所には
いなかった。

そして
なりたくもないおとなに
馴染めと強要されたさきにあったのは

わたし の崩壊

つまり
老い だった。






彼らを見る

ぎゃーぎゃーきゃーきゃー
うるさくのたうちまわり
話題がないから愚痴を言う

そういうガキは大嫌いだ

楽しくないもの

あそこにあるのは
怯えでしかないと
そうおもっていた。


彼らは
静かだった
そこまで話さなかった

けど
遥かに楽しそうだった。
嬉しさや愛発信の
いろんな感情を感じた。



わたしは本当に
見た目というものがわからない。
説明しないといけない大人たちのことも。


はぁ



でもこうして彼らのような若さを見ると
わたしのなかに確かにあったわたし
を再び見つけてあげれた気がして

ちょっと感謝する。


わたしはこの先

ちゃんと
キラキラできるかな。


他人どうこうでなく
わたしの目がキラキラした

そんな生き方。




そう思ってる間に

最寄り駅についた。




いまのあたしは

なんだかとても惨めで

仲間にも会いたくない
返信もしたくない
顔なんてだせない

だってなにもしてないのだから。

そうやって
心を隠してしまうのも、いやだ

なんて
どうどうめぐりだ。。

かくしてもかくしても出るボロ

かくさなくてもいいよだなんて
どうしたらおもえるだろうか。


改札を出る。