MOIMOIchance@woman

その日気になったものたちが一人で歩き出した。そんなブログ

short-5


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まじかよ




重く垂れきった空を見て
思わず悪態ついた


  『DECEMbER』


今日はデートだ

陽子とのデートだ

久しぶりの

やっとの

まちにまった

気合いをいれにいれまくった

デート


だった。


なんてこった


天気なんてたかが人間がどうこうできるものではないだけに
どこにも当てられぬもどかしさにもどかしくなる

とりあえず俺は洗面台に向かい
何事もなかったかのように朝のルーティーンを始めた




"陽子"

少し古くさいと思うかもしれないが
俺はこの名前がとても好きだ

なんでだろう?

太陽の子 そんなイメージがつきやすいからかな

実際のとこ陽子は
太陽のような存在だった

俺は
暖かくて、日が年中暑く降り注ぐような場所が好きだ
つまり冬は大嫌い

ここ日本には素晴らしき四季があるが
俺からしたら夏だけで良かった

何が言いたいかっていうと
俺は生理的に暑さを求めていた

常 に 。


外が明るいだけで
空が広いだけで
風がそよぐだけで

俺の世界は
穏やかに揺れる水面のように
輝いてみえた

だが今暮らしているのは日本だ
つまりは四季があるし年中日が照るような場所でもない

そのせいか
太陽のかわり
太陽みたいな人間を俺は好んでいた

無意識?だとおもうけど。


陽子はその中の一人であり
特別なヒト

正直、大好きだ。

二人ともこのオフィス街で働くリーマンにOL
わりとこの状況を楽しんでるところがある


陽子はといえば
本当は表現の仕事をし続けたかったらしい

陽子の表現って
どんなものだろ

なんていうか
なんともアドバイス出来なかった
無責任になる、そう思ったから

でもなんであれ
俺は陽子が好きだ

そんなことを考えながら
俺の朝のルーティーンは全て終わった


陽子。


遠く高い、遥か彼方から降りおちた感情が
地上を様々なCOLORで塗った


陽子。


玄関の造花のひまわりをさしなおす

俺は扉を明け
感情で塗れる暗い 今日 へ足を踏み入れた。


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